【元派遣営業が解説】個人抵触日後の選択肢。派遣の3年ルールの抜け道は?

派遣

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・派遣の3年ルールの仕組みは?
・抵触日を迎えたときの選択肢って何があるのだろう?
・派遣抵触日はどうやってリセットされる?

「3年ルール(個人抵触日)」は、派遣で働くにあたって不安要素の1つですよね。

ただ、抵触日を迎えたあとも同じ職場で働く選択肢もあり、将来を見据えたキャリアプランを立てることができます。

この記事では、「個人抵触日の目的〜抵触日後の選択肢」についてご紹介していきます。

自分なりの”抜け道”を見つけられることもあるため、選択肢の特徴を把握していきましょう!

むつ
むつ

元大手派遣営業で、抵触日を迎えた人を50人以上見てきたため「抵触日が不安な方」は参考にしてみてくださいね♪

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個人抵触日ってそもそも何?

個人抵触日は「派遣期間制限の翌日」にあたる日のことです。(2015年に労働派遣法で定められています。)

この派遣期間制限が3年間のため、よく「3年ルール」と言われています。

<例:2020年1月1日に就業開始の場合>
個人抵触日は2023年1月1日。同じ派遣先で、派遣として働けるのは「2022年12月31日」までとなります。

個人抵触日は派遣社員一人ひとりに定められており、「同一の組織単位(※)で3年を超えて同一の派遣社員を受け入れることはできない」決まりがあります。

※同一の組織単位とは
○○課など部署やグループが同じのもの、業務に似ていたり関連性があるもの など

むつ
むつ

同じ派遣先企業で「派遣社員として」3年以上働くなら、似たような仕事内容は違反にあたってしまいます…!

事業所抵触って何?

派遣先企業が派遣社員を受け入れられる派遣期間制限の翌日のことです。
派遣先企業が管理を行うもので、事業所抵触日を更新したからと言って個人抵触日が更新されることはありません。

個人抵触日の目的

国が「労働者の安定した雇用を促進する」ために、個人抵触日は設けられています。

と言うのも、派遣社員は福利厚生面(賞与・退職金)が整っていなかったり、会社都合で職を失ってしまうこともあるからです。

安定した「直接雇用」を促進するために、個人抵触日を設けています!

本当に直接雇用になれる?

むつ
むつ

国としての目的は直接雇用ですが、本当になれるのか正直不安になりますよね…!

ですが、「派遣先・派遣スタッフ」双方が望んでいれば直接雇用になることは可能です!

派遣先企業の意向
  • 即戦力のために直接雇用にしたい
  • 1から求人募集するより仕事に慣れている人にいてもらいたい
派遣スタッフの意向
  • 年収や将来のことを見据えて直接雇用になりたい
  • 慣れた職場環境で仕事を続けたい

ただ、「派遣先企業・派遣スタッフ」のどちらか一方がNGであれば、他の選択肢を選ぶこととなります…!

個人抵触日を迎えたときの4つの選択肢

では、個人抵触日を迎えたときの具体的な選択肢は4つです。

1.直接雇用になる
2.無期雇用になる
3.派遣先の別部署で働く
4.派遣先を変える

理解しておくことで、適切な判断がしやすくなります!一つ一つ確認していきましょう。

個人抵触日の1ヵ月前までには今後どのようにするのか決める必要があります。
※派遣会社の営業担当からアナウンスや説明があります。

①直接雇用になる

1つ目は派遣先企業の直接雇用になることです。

直接雇用とは

派遣先企業の正社員、契約社員、パート、アルバイト など

「派遣スタッフ・派遣先企業」双方の意向が必要になりますが、直接雇用の選択肢もあります。

また、派遣スタッフは選考(経歴書提出・面接)が実施されるケースもあります。

むつ
むつ

あらかじめ先方からオファーが来ているため、ここで不採用になる確率は低いです…!

直接雇用を希望している場合は、さまざまな手続きもあるため営業担当へ早めに確認しておきましょう。

念願の正社員になったものの、ギャップを感じて派遣社員に戻った人もいます。直接雇用になる場合は、直接雇用後の条件が書かれた「求人票」を派遣担当からもらい、中身をしっかり確認しておきましょう。

②無期派遣になる

2つ目は無期派遣になることです。

個人抵触日(3年ルール)がなくなるため、「同じ職場で派遣として働きたい!」という方には合っている選択肢です!

むつ
むつ

“デメリット・メリット”もあるため事前に理解しておきましょう!

無期派遣のデメリット
  • 契約満了になることもある
    派遣先企業側の都合(経営不振・人件費削減など)で契約満了になり、慣れた派遣先で働けなくなることも。
  • 職場探しの希望条件が通りづらくなる
    新しい職場を探す場合、一般派遣と比べ細やかな希望条件は通りづらい。
無期派遣のメリット
  • 3年を超えて同じ職場で働ける
    派遣先企業が契約更新をし続けてくれる限り、同じ職場で働くことが可能。
  • 待機費用が発生する
    派遣先企業から雇止めになった場合は、派遣会社から待機費用が支給される。

「直接雇用にはなりたくないけれど、慣れた職場で”派遣スタッフとして”働きたい」方にはピッタリです!

一方で、新しい職場を探すとき「好きな条件を選んで働ける」ことがなくなるため、リスクも踏まえて考えておきましょう!

むつ
むつ

途中で無期派遣を辞め、一般派遣に戻ることも可能です!ただ、派遣会社によって規定があるためチェックしておきましょう。

③派遣先の別部署で働く

3つ目は派遣先の別部署で働くことです。

個人抵触日は「派遣先企業における【※同一の組織単位】で3年を超えて同一の派遣社員を受け入れることはできない」とあります。

同一の組織単位とは
○○課など部署やグループが同じのもの、業務に似ていたり関連性があるもの
 など

逆を言えば、「同一の組織単位」に属さない組織単位で働くことは可能です。

ただ、派遣先企業も他部署では人が足りていることもあるため、かなりレアケースではあります。

また、派遣スタッフとしても周りの人間関係・仕事内容も一から覚えることになるため、慎重に選択していきましょう。

④職場を変える

4つ目は職場を変えることです。

むつ
むつ

派遣先を変えることで、個人抵触日はリセットされます!

・今までどおり一般派遣で働きたい
・今の派遣先企業でずっと勤めたい訳ではない

上記のような場合は、職場を変えるのも1つの選択肢です…!

“3年間 同じ職場で働いた”実績があれば、派遣会社からも求人紹介してもらいやすいです♪

一から新しく仕事を覚える大変さはありますが、今までの実績は無駄にはなりません!

むつ
むつ

「長期的に働いてくれる・評価が高い」と好印象を持たれやすく、求人紹介もしてもらいやすいです(^^)/

状況に合わせ、どのような選択肢が適切か考えていきましょう!

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

個人抵触日後の選択肢をまとめてご紹介していきました。

【まとめ】個人抵触日後の選択肢
  • 双方の合意があり、直接雇用になりたい方は
    →直接雇用
  • 同じ職場で働きたい方、派遣でいたい方は
    →無期雇用
  • 会社自体に魅力を感じている方は
    派遣先の別部署で働く
  • 一般派遣で働き続けたい方は
    →職場を変える

「同じ職場で働くことができるのが3年!」と聞くと、不安もありますが今後のキャリアにプラスになることもあります。

それぞれの特徴をふまえ、納得の行く選択をしていきましょう。

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